Skip to Content

階層型データ・ストレージとは?

階層型データ・ストレージとは?

階層型ストレージは、データの使用パターンと重要性に基づいてデータを異なる階層に分類するデータ管理戦略です。性能、コスト、効率性を最適化するためにストレージ層を実装します。

このアプローチでは、頻繁にアクセスされる重要なデータは、ソリッドステート・ドライブ(SSD)などの高性能で高価なストレージ・システムに格納され、迅速に取得できます。アクセス頻度の低いデータやアーカイブ・データは、ハードディスク・ドライブ(HDD)やクラウド・ストレージなどの低コストのストレージ・ソリューションに移行されます。アクセス時間はやや遅くなりますが、コスト効率は高くなります。

この階層構造により、組織は頻繁に使用されるデータへの高速アクセスの必要性と、重要度が低い、またはアクセスが稀なデータを低速で安価なストレージ・メディアに格納する費用対効果のバランスを取ることができます。自動データ階層化システムは、データ使用パターンを監視し、階層間でデータを動的に移動させ、最も頻繁にアクセスされるデータを最速のストレージ・メディアに保存し、性能とコストの両方を最適化します。

階層型ストレージ・データクラス

階層型ストレージ・データクラスは、データの使用方法、アクセス頻度、機密性など、特定の特性に基づくデータのカテゴリです。これにより、各データ層に最適なストレージ技術と、アーキテクチャ全体における最適なストレージ技術を決定できます。目的は、データを利用可能でアクセスしやすくし、データ管理を費用対効果が高く、シンプルで、安全に保つことです。

階層型ストレージ・システムでは、データクラスは通常、次のように編成されます。

ティア 0:ミッションクリティカルなデータ

データ・ストレージの階層化のティア 0 とは、極めて高性能で低遅延のデータ・ストレージ・ソリューションを必要とするミッションクリティカルなデータ用に指定された、最高かつ最速の階層をさします。この階層は、遅延やダウンタイムによって重大な財務損失、評判の低下、運用の中断が発生するアプリケーションや運用に不可欠です。ティア 0 ストレージは、コストがかかるため慎重に使用する必要があります。

ティア 0 データの例:リアルタイムの金融取引、インスタント・アクセスを必要とするオンライン・ゲームデータ、インフラや緊急サービスに使用されるような重要なアプリケーションのためのデータベース・システム

ティア 0 ストレージで使用されるストレージ・メディアの種類:頻繁にアクセスされるデータは、不揮発性メモリ・エクスプレス・ソリッドステート・ドライブ(NVMe SSD)、インメモリ・データベース、カスタム・ハードウェア・アクセラレータなどの高性能ストレージで容易に利用できる必要があります。

ティア 1:ホットデータ

ホット・データとは、アクセス頻度の高いデータをさします。高速アクセスには、スケーラブルで高性能なストレージが必要です。このデータクラスは、SSD などの最速のストレージ・メディアに保存されるため、高速な取得と応答が可能です。

ティア 1 データの例:トランザクション・データベース、頻繁にアクセスされる顧客記録、現在のプロジェクト・ファイル

ティア 1 ストレージで使用されるストレージ・メディアの種類:SSD、インメモリ・データベース、高速ストレージ・アレイ

ティア 2:ウォームデータ

ウォームデータは重要ですが、ホットデータほど頻繁にアクセスされることはありません。SSD と従来の HDD の組み合わせなど、性能とコストのバランスが取れたストレージ・メディアに保存されます。

ティア 2 データの例:月次レポート、過去の売上データ、定期的にアクセスされるアーカイブ

ティア 2 ストレージで使用されるストレージ・メディアの種類:SSD と従来の HDD を組み合わせたハイブリッド・ストレージ・アレイ

ティア 3:コールドデータ

コールドデータは、アクセス頻度の低い情報で構成されており、価値は維持されますが、高速アクセスは不要です。コールドデータは、低コストの HDD やクラウド・ストレージなど、より低速でコスト効率の高いストレージ・ソリューションに保存されます。このデータクラスは、性能よりもコスト効率を重視しています。

ティア 3 データの例:古いプロジェクト・ファイル、アーカイブ文書、履歴記録

ティア 3 ストレージで使用されるストレージ・メディアの種類:HDD、クラウド・ストレージ、テープ・ストレージ

アーカイブ・データ

アーカイブ・データは、コンプライアンスや長期ストレージの目的で保持されるデータで構成されており、データ・バンカーに保存されることもあります。テープ・ストレージやディープ・アーカイブ・クラウド・サービスなど、コスト効果が高くスケーラブルなストレージ・オプションに移行されることがよくあります。これは、組織が法的または運用上、長期間保持する義務がある、アクセス頻度が最も低い情報です。

アーカイブ・データの例:コンプライアンス目的の規制遵守文書および履歴記録

アーカイブ・データに使用されるストレージ・メディアの種類:テープ・ストレージ、光学ストレージ、クラウド・ベースのアーカイブ・ソリューション

階層型ストレージのメリット

階層型ストレージの主なメリット:

1. コスト効率

階層型ストレージは、必要なデータにのみ高性能リソースを割り当てることでコストを最適化します。アクセス頻度の低いデータは、よりコスト効率の高いメディアに保存できます。

2. 性能の最適化

ストレージ・ソリューションを特定のデータ要件にあわせて調整することで、階層型ストレージは、重要なアプリケーション用に高性能リソースを確保し、全体的なシステム効率を向上させます。

3. スケーラビリティ(拡張性)

データの増加に伴い、階層型ストレージ・システムは、階層ごとに適切なストレージ・メディアを追加することで容易に拡張でき、進化するデータ要件に対応する柔軟でスケーラブルなソリューションを提供します。

階層化とキャッシュ

「ティアリング」と「キャッシング」という用語は、時として同じ意味で使用されることがあり、混乱を引き起こすことがあります。しかし、データ・ストレージの概念は異なります。

階層化には、アクセス・パターンに基づいて異なるストレージ層間でデータを物理的に移動させることが含まれます。データは、恒久的に別のストレージ・メディアに移転されます。

キャッシュは、頻繁にアクセスされるデータを保存する一時的なストレージ・エリアを使用しており、より遅いプライマリ・ストレージからデータを取得する必要性を減らすことで性能を向上させます。

まとめ

階層型データ・ストレージは、利用パターンに基づいてデータを効率的に管理するための戦略的アプローチです。データを異なる階層に分類し、適切なストレージ・メディアを利用することで、性能、コスト、スケーラビリティのバランスを取ることができます。

データ・ストレージを次のレベルに引き上げたい方のために、オールフラッシュ・データセンターの時代が到来しました。オールフラッシュ・ストレージ・インフラの導入により、効率的でコスト効率が高く、あらゆる階層で超高速の性能を実現します。

オールフラッシュ・データ・ストレージのメリットと実装について詳しくは、こちらをご覧ください。

こちらの資料もご覧ください!

02/2025
Accelerate AI-Driven Results with Pure Storage
Hear from real customers how Pure Storage helped accelerate model training and inference, streamline AI pipelines, and reduce AI power consumption in the data center.
eBook
9 pages
ご相談・お問い合わせ
ご質問・ご相談

ピュア・ストレージ製品および認定についてのご質問・ご相談を承っております。ご連絡をお待ちしております。

デモのご用命

ライブデモのご用命を承っております。ピュアがいかにしてデータを成果に変えるお手伝いができるかをご説明します。 

ピュア・ストレージ・ジャパン株式会社

〒100-0014 東京都千代田区永田町 2 丁目 10-3 東急キャピトルタワー 12 階

 

一般: info-japan@purestorage.com

メディア: pr-japan@purestorage.com

03-4563-7443(総合案内)

閉じる
このブラウザは現在サポートされていません。

古いブラウザには、セキュリティ・リスクが存在する場合があります。ピュア・ストレージの Web サイトをより快適にご利用いただけるよう、最新のブラウザにアップデートしてください。