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サービスとしてのストレージ(STaaS)とは

ストレージ・アズ・ア・サービス(STaaS)は、ストレージ・プロバイダがストレージ・リソースやコンピュート・リソースへのアクセスをオンプレミスやクラウドで顧客に提供するサブスクリプション・サービス・モデルです。STaaS は、使用量に応じて料金を支払う運用モデル(OPEX)で IT の俊敏性を高め、コスト削減を可能にします。このページでは、STaaS の概要と仕組み、特長について解説します。

ストレージ・アズ・ア・サービスの仕組み

STaaS の基本的な考え方は比較的単純です。他のマネージド・サービスと同様に、サブスクリプション契約によってデータ・ストレージが提供されます。経験のあるサードパーティにデータ・ストレージの基本的な管理を委託することで、ストレージのリソース管理のための技術的な負荷を自社で負うことなく、最先端のストレージ管理テクノロジーと信頼性を享受できます。サブスクリプション・モデルの仕組みについて、以下に詳しく解説します。

データ・サブスクリプション・モデル

STaaS プロバイダが提供するストレージ・サービスのサブスクリプションには、大きく分けて次の 2 通りの形態があります。

  • 容量:ストレージ容量の上限を決定し(1 TB/月)、料金を一括前払いで支払います。通常は割引価格が適用されます。
  • サービスレベル契約(SLA):ストレージ・プロバイダとの間で締結した SLA に基づき、あらかじめ設定された従量課金の料金を支払います。使用した分だけを支払う柔軟な料金体系が特長です。

どのようなデータ・ストレージのサブスクリプション・モデルが最適かは、ユーザー企業自身が決めなければなりません。高度な俊敏性と粒度が求められるケースほど、一括データ・サブスクリプションよりも SLA のほうがメリットは大きくなります。

データ・ストレージの形式:オブジェクト vs. ファイル vs. ブロック・ストレージの違い

データ・ストレージには現在、ブロック、ファイル、オブジェクトという 3 つの主要な形式があります。これらはストレージ・サブスクリプションの総コストに影響を及ぼす可能性があるため、それぞれの違いを理解することが大切です。

  • ブロック・ストレージ:ブロック・ストレージは、主にリレーショナル・データベースとストレージ・エリア・ネットワークで採用されています。情報はデータのブロックに分割され、ストレージ・プラットフォーム全体に効率よく分散されます。検索された情報は、一意の識別子によって再構成されます。
  • ファイル・ストレージ:ファイル・ストレージは、PC 上のファイル・システムで広く使用されているストレージのタイプです。情報はファイルとして保存され、ファイル・ディレクトリを介して参照できます。
  • オブジェクト・ストレージ:オブジェクト・ストレージは、API や IoT デバイス、AI に適したストレージ形式です。非構造化データは、フラットな空間での検索効率を高める記述的メタデータとともに、オブジェクトとして保存されます。最もスケーラブルなストレージです。

ストレージをサービスとして利用する理由

ストレージ容量の新規購入は高額な資本支出(CAPEX)となります。将来の容量ニーズが予測しにくい場合には、特に注意が必要です。ビジネスの成長を予測し、ストレージ容量を購入することもできますが、将来その資金は他のビジネスで必要になる可能性も考慮すべきです。

STaaS は、ストレージを運用コスト(OPEX)扱いにします。STaaS では、ユーザーはプロバイダとのサービス・レベル契約(SLA)に署名し、従量課金のストレージ使用料金、データ転送料金(ギガバイトあたりのコストなど)を支払います。最大のメリットは、課金プロセス全体の自動化により、24 時間 365 日、性能と可用性を維持し、ニーズに応じてストレージ容量を拡大/縮小できる点にあります。

サービスとしてのストレージ(Storage as-a-Service)のメリット

STaaS の主なメリットとして、ストレージ・インフラを自社で購入・維持するための初期コストを削減できる点が挙げられます。このことは、不確実性の制御とリスクの最小化につながります。さらに、STaaS プロバイダは、通常、一定の可用性と性能を保証するサービスレベル契約(SLA)を提供します。顧客は、データへのアクセスが常に確保されているという安心感が得られます。

STaaS の主なメリット:

  • ストレージ・コストを最適化する OPEX サブスクリプション・モデル
  • 予測可能なコスト・モデルと統合サブスクリプションが無駄を排除し、技術コスト構造を最適化
  • ビジネス・ニーズの変化に対応するスケーラビリティを確保すると同時に運用リスクを軽減し、安定した IT 環境を維持
  • 所有によって生じるリスクを回避し、安定した品質が得られるサービス・モデル
  • 主要ストレージ・サービス・プロバイダが提供すべき高信頼性
  • シンプルで一元的なストレージ管理

STaaS の一般的な用途

STaaS は、ブロック、ファイル、オブジェクトのいずれのストレージのプロビジョニングにも利用可能で、あらゆるデータ・ニーズを満たします。STaaS の代表的なユースケースの例は次のとおりです。

  • 物理ストレージ・ボリューム
  • 共有ファイル・システム
  • データベース管理システム
  • アプリケーションのホスティング
  • 医療画像管理システム(PACS)
  • ETL パイプライン
  • ディスクベースのストレージの置き換え
  • データの長期バックアップと保持
  • ランサムウェア攻撃からのリカバリ
  • ディザスタ・リカバリのソリューション(バックアップ/リストア、スナップショットなど)

ピュア・ストレージによるオンプレミスでの STaaS の仕組み

STaaS というとクラウド・ストレージをイメージされがちです。しかし、オンプレミスのデータ・ストレージで、クラウドのようなシンプルさと俊敏性を実現することができます。

ピュア・ストレージの Evergreen//One は、常に進化する単一のサブスクリプションで、クラウドの利点である運用面の俊敏性をオンプレミスに、ベアメタルのセキュリティと耐障害性をパブリック・クラウドにもたらします。

Evergreen//One の主なメリットは次のとおりです。

  • 統合されたサブスクリプションが、ファイル、オブジェクト、ブロックのあらゆるストレージ・ニーズに対応(メンテナンスとアップグレードを含む)。さらに、オンプレミス、コロケーション、MSP、GSI、Pure Cloud Block Store と連携するパブリック・クラウド環境(AWS/Azure)など、複合的な環境をサポート。
  • 運用費のみ(OPEX)で、I/O 集約型アプリケーションに最適なオールフラッシュのストレージを STaaS として提供。ストレージの料金は従量課金制。
  • AIOps を活用した運用管理、予測型分析、インサイトの抽出、プロアクティブなアクション、エネルギー効率/データ保護のアセスメントを Pure1 でサポート。
  • ランサムウェア攻撃からのリカバリ、ストレージ・アズ・コード Pure Fusion のアドオン・サービス。
  • ロジスティクスとインストレーション、教育、継続的な機能の定着化、価値の創出を、カスタマー・サクセス・マネージャーが上質なエクスペリエンスを通じてサポート。
  • 予測型分析によるプロアクティブなサポート、24 時間 365 日のグローバル・ホットライン、15 分以内のレスポンスを提供するプレミアム・サポート。
  • スナップショット、HA クラスタ、ディザスタ・リカバリ機能により、データ保護を自動化。

Evergreen//One が提供する真のハイブリッド・クラウド・エクスペリエンスは、オンプレミスとクラウドのストレージ・リソースをシンプルなサブスクリプションに統合することで革新的な価値をもたらします。

ピュア・ストレージは複数の SLA を同時に保証

ピュア・ストレージは、性能、可動率、データ損失ゼロ、バッファ容量、計画的ダウンタイム不要、データ移行不要、エネルギー効率、ランサムウェア・リカバリという複数の SLA を同時に保証する、市場で唯一のベンダーです。ピュア・ストレージの SLA は、本物のコミットメントによって裏付けられており、条件を満たさない場合のサービス・クレジットの提供、改善措置の実施が含まれています。

SLA の内容の例を以下に示します。

  • 性能:Ultra 構成のブロック・ストレージは 1 TiB あたり 32 MB/秒(R/W スループット)、2,000 IOPS/TiB(I/O サイズ 16 KiB)。Ultra 構成の統合型高速ファイル/オブジェクト(UFFO)ストレージは 1 TiB あたり 130 MB/秒(R/W スループット)。
  • 可用性:99.9999% の可用性を保証。
  • データ損失ゼロ:損失や破損からデータを保護する耐久性を提供。
  • バッファ容量:バッファ容量 25% でデータ量の急激な増大に対応し、アンダープロビジョニング、オーバープロビジョニングのリスクやコストを回避。バッファを下回ると予測される場合には、プロアクティブに追加容量を提供。
  • 計画的ダウンタイム不要:Evergreen アーキテクチャにより、ハードウェア/ソフトウェアのアップグレードおよびアップデートは全て、計画的ダウンタイムを伴わずに無停止で実施。
  • データ移行不要:ストレージのアップグレードはシームレスに実施され、従来型ストレージのようなフォークリフト・アップグレードは無用。
  • エネルギー効率を保証する SLA:ブロック・ストレージの場合の容量ベースのエネルギー消費は、わずか 2 W/TiB。
  • 新登場!ランサムウェアからのリカバリを保証する SLA:ランサムウェア攻撃を受けた後のリカバリ先として、クリーンなストレージ環境を提供(Evergreen//One のアドオン・サービス)。リカバリ用のクリーンなアレイの速やかな発送(北米、欧州、英国では翌営業日発送、アジア太平洋地域では通関手続きに 48 時間を要する)、リカバリ・プランの提供(被害発生から 48 時間以内)、被害を受けたアレイからクリーンなアレイへの毎時 8 TiB のデータ転送、サービス技術者の現地派遣による RMA までの保証が含まれる。一時的な修復ではなく、ビジネスの正常な状態への復旧を支援。
  • サプライチェーンの最適化:Evergreen//One に含まれる全てのインフラは、受注後 28 日以内にデプロイ。

Evergreen//One サブスクリプションには、SLA によるサービス品質の保証に加えて、電力やラックスペースのコストをピュア・ストレージが負担するコミットメントが含まれています。ピュア・ストレージは、高効率でサステナブルな製品の提供を通じて、お客さまのデータセンターのグリーン化、サステナビリティ目標の達成に貢献します。お客さまは、コスト削減と同時にサステナビリティ目標を達成し、地球に優しいインフラを構築できます。電力とラックスペースのコストをピュア・ストレージが負担するというコミットメントは、ピュア・ストレージが今後も引き続き、電力/ラック・スペースの消費とコストの最適化に努めることを意味します。電力/ラックスペースのコストに関するピュア・ストレージのコミットメントについてのお問い合わせをお待ちしています。

Evergreen//One は、パブリック・クラウドとオンプレミスのデータ・ストレージを統合する、柔軟性に優れたエンタープライズ・グレードのストレージ・サブスクリプション・サービスです。将来必要となりそうな容量を見越したストレージの購入やリースを不要にします。Evergreen//One を利用することで、コストが明確になり、余分なストレージ容量を購入する必要がなくなります。

1 OPEX の処理には顧客側の監査が必要です。

* Pure as-a-Service は、Evergreen//One に改称しました。

こちらの資料もご覧ください!

11/2024
Cengage Group: From Textbooks to Digital Learning Pioneer
Discover why Cengage turned to Evergreen//One to scale with the rising storage demands of the edtech industry.
導入事例
3 ページ
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ピュア・ストレージ製品および認定についてのご質問・ご相談を承っております。ご連絡をお待ちしております。

デモのご用命

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ピュア・ストレージ・ジャパン株式会社

〒100-0014 東京都千代田区永田町 2 丁目 10-3 東急キャピトルタワー 12 階

 

一般: info-japan@purestorage.com

メディア: pr-japan@purestorage.com

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