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S3 ライフサイクル・ポリシーとは?

S3 ライフサイクル・ポリシーとは?

適切に記述された Amazon Simple Storage Service(S3)のライフサイクル・ポリシーは、効率的なデータ管理、コストの最適化、クラウド内の合理化されたストレージ・ソリューションに不可欠です。ライフサイクル全体を通じてデータのシームレスな処理と保護を可能にするためです。

Amazon S3 とは

Amazon S3 は、Amazon Web Services(AWS)が提供するスケーラブルでセキュアなクラウドベースのオブジェクト・ストレージ・サービスです。これにより、企業はいつでも、どこからでも、あらゆる量のデータを保存・取得できます。S3 は、データをオブジェクトとして格納するバケットと呼ばれるコンテナにデータを保存します。これらのオブジェクトは、画像やビデオからアプリケーションのバックアップや大規模なデータセットまで、あらゆるものに使用できます。

Amazon S3 では、オブジェクトは、保存するデータを表します。オブジェクトには、データ自体が含まれ、一意のバケット固有のキーが識別子として動作し、オブジェクトを説明するメタデータが含まれます。オブジェクトのサイズは、数バイトから数テラバイトまでさまざまです。

S3 に多様なデータ型を格納する柔軟性は極めて重要ですが、全てのオブジェクトがスペースを占有するため、これらのオブジェクトを効率的に管理することも重要です。使用されていないデータやアクセス頻度の低いデータが蓄積し、ストレージ・コストが増大し、システム全体の性能が低下する可能性があります。そこで S3 ライフサイクル・ポリシーが登場します。

S3 ライフサイクル・ポリシーとは?

S3 ライフサイクル・ポリシーは、S3 バケット内のオブジェクトに対して経時的に実行するアクションを定義する一連のルールです。これらのポリシーにより、異なるストレージ・クラス間のオブジェクトの移行を自動化したり(標準ストレージから低頻度アクセス・ストレージへのデータの移動など)、特定の保持期間後にオブジェクトを削除したりすることができます。ライフサイクル・ポリシーは高度にカスタマイズ可能で、特定のニーズにあわせてデータ管理戦略をカスタマイズできます。

ライフサイクル・ポリシーは、ユーザーが設定した事前定義されたルールに基づいて機能します。これらのルールは、オブジェクトが特定のアクションをトリガーするために満たす必要がある条件を指定します。例えば、30 日以上経過したオブジェクトを、アーカイブに適した Glacier のような安価なストレージ・クラスに移行するルールを作成できます。同様に、ルールを作成して、特定の時間枠後に不要になったオブジェクトを完全に削除することもできます。

ライフサイクル・ポリシーを導入するメリット

S3 ライフサイクル・ポリシーの導入は、ビジネスに次のようなメリットをもたらします。

  • コストの最適化:アクセス頻度の低いデータを低コストのストレージ・クラスに自動的に移行することで、企業は手動で介入することなくストレージ・コストを大幅に削減できます。
  • 効率的なデータ管理:ライフサイクル・ポリシーは、ストレージ・クラス間でオブジェクトを移行したり、削除したりするプロセスを自動化することで、データ管理を合理化し、IT チームの時間と労力を節約します。
  • コンプライアンスとセキュリティ:ライフサイクル・ポリシーは、データ保持ポリシーを強制し、規制要件を確実に遵守するのに役立ちます。また、必要な保持期間後に機密データの削除を自動化することでセキュリティを強化し、データ侵害のリスクを低減します。
  • 性能の向上:ストレージの最適化と整理整頓により、ライフサイクル・ポリシーはシステム性能の向上に貢献し、データ・アクセスと取得時間の短縮を可能にします。

S3 ライフサイクル・ポリシーの例

一般的な S3 ライフサイクル・ポリシーの例を以下に示します。

オブジェクトの削除

S3 ライフサイクル・ポリシーの一般的な用途の 1 つは、指定した期間後にオブジェクトを自動的に削除することです。例えば、90 日以上経過した一時ファイルやログを削除するポリシーを設定することで、不要なデータがいつまでもストレージ・スペースに散乱しないようにすることができます。

オブジェクトの移動

ライフサイクル・ポリシーは、異なるストレージ・クラス間でオブジェクトを移動するように構成することも可能です。例えば、アクセス頻度の高いデータを S3 Standadrd ストレージ・クラスに移行することで、最適な性能を実現し、アクセス頻度の低いデータを S3 Intelligent-Tiering クラスに移行することで、可用性と遅延を犠牲にすることなくコストを削減できます。

アーカイブ

S3 Glacier や S3 Glacier Deep Archive は、長期的なアーカイブに適したコスト効率の高いストレージクラスです。ライフサイクル・ポリシーは、特定の期間後にオブジェクトをこれらのストレージ・クラスに移行するように設定することができ、ストレージ・コストを最小限に抑えながらデータを安全にアーカイブできます。

Amazon S3 ライフサイクルの移行

S3 ライフサイクルの移行とは、ライフサイクル・ポリシーで指定されているストレージ・クラス間のオブジェクトの自動移動です。移行により、データのアクセス・パターンに基づいてコストを最適化できます。例えば、アクセス頻度の低いデータは、低コストのストレージ・クラスに移行できるため、全体的なストレージ・コストを削減できます。

一般的な移行ルールには、30 日間操作がない場合に、オブジェクトを S3 Standard ストレージクラスから S3 Intelligent-Tiering ストレージクラスに移動することが含まれます。データがさらに 60 日間非アクティブのままの場合、S3 One Zone-Infrequent Access ストレージ・クラスに移行することで、さらに大幅なコスト削減を実現します。

S3 ライフサイクル・ポリシーの作成方法

S3 ライフサイクル・ポリシーを作成するには、まず S3 バケットを作成する必要があります。

S3 バケットを作成するには:

1. AWS コンソールにログインし、検索バーに S3 と入力します。

2. S3 サービスを選択します。

3. 「Create Bucket」をクリックします。

4. バケットに一意の名前を付け、Amazon S3 でバケットを作成する AWS リージョンを指定します。地域別の価格については、こちらをご覧ください。

5. オブジェクトの所有権を決定します。オブジェクトの所有権を維持する場合は、アクセス制御リスト(ACL)を無効にしたままにします。ファイルを S3 バケットにアップロードするアカウントに所有権を付与する場合は、ACL を有効にします。

6. 全てのパブリック・アクセスをブロックするかどうかを選択します。

7. バケットのバージョン管理を有効にするかどうかを選択します。

8. 次のメッセージが表示されたら、バケットを作成は完了です。

9. バケットは、S3 コンソールの左側に表示されます。

これで、S3 ライフサイクル・ポリシーを作成する準備が整いました。作成を行う手順は、次のとおりです。

1. バケットを開きます。

2. 「管理」タブをクリックします。

3. 「ライフサイクル・ルールの作成」をクリックします。

4. ルールの名前と範囲を選択します。

5. 各オプションの移行を指定します。

6. ルールの作成をクリックします。

S3 ライフサイクル・ポリシー作成のベストプラクティス

S3 ライフサイクル・ポリシーの作成には、3 つの重要なベストプラクティスがあります。

  • 定期的な見直し:ライフサイクル・ポリシーを定期的に見直し、更新し、変化するビジネス・ニーズやデータ・アクセス・パターンにあわせます。
  • 明確なドキュメント:各ルールの根拠を含め、ライフサイクル・ポリシーを徹底的に文書化し、チーム・メンバー全員が実行された戦略を確実に理解できるようにします。
  • テスト:非本番環境でポリシーをテストし、重要なデータに適用する前に、ポリシーが意図したとおりに動作することを確認します。

Pure Cloud Block Store と FlashBlade for S3 が選ばれる理由

ピュア・ストレージの FlashBladeAWS Outposts Ready ステータスであるため、お客さまのデータセンターの AWS Outposts と並行して動作します。また、AWS のお客さまは、AWS サービス、API、ツールと連携し、ネイティブの S3 機能を備えた低遅延、高性能、統合高速ファイル/オブジェクト・プラットフォームを活用できます。これにより、AI/ML、近代的な分析、DevOps、迅速なリストアによるバックアップとリカバリ、ランサムウェア対策などが可能になります。

また、ネイティブの AWS リソースを使用して、AWS ストレージのコストを大幅に削減するエンタープライズ機能でストレージ・サービスを強化する Pure Cloud Block Store を活用することもできます。Amazon Virtual Private Cloud(Amazon VPC)に新しい Pure Cloud Block Store インスタンスを正常にデプロイする方法について詳しくは、実装ガイドを参照してください。

こちらの資料もご覧ください!

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