オブジェクト・ストレージとは
オブジェクト・ストレージとは、データをオブジェクトと呼ばれる自己完結型の単位として保存・管理するデータ・ストレージ・アーキテクチャのことです。各オブジェクトには、キー、データ、オプションのメタデータが含まれています。フラットで API フレンドリー、拡張性に優れたオブジェクト・ストレージは、Amazon S3 などのパブリック・クラウド・ストレージ・サービスやピュア・ストレージの FlashBlade® などのオンプレミス・ソリューションに最適なストレージ形式です。
各ストレージの違い
データ・ストレージの世界では、ファイル、ブロック、オブジェクトの3つの主要なアプローチがあります。主な違いには次のようなものがあります。
オブジェクト・ストレージとは、データをオブジェクトと呼ばれる自己完結型の単位として保存・管理するデータ・ストレージ・アーキテクチャのことです。各ユニットには固有 ID またはキーがあり、分散システムのどこに保存されていても見つけることができます。
オブジェクトはモジュール単位で機能し、それぞれがパーミッション、プライバシー、セキュリティ、コンティンジェンシーやその他の情報詳細を記述したメタデータを備えた自己完結型のリポジトリとして機能します。例えば写真に似ており、撮影に使用したカメラの設定および撮影時間・場所を記述したメタデータが含まれているようなものです。
オブジェクト・ストレージは、ほとんどのウェブサイトや SaaS(Software-as-a-Service)アプリで使用されているアプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)アーキテクチャである HTTP と REST をサポートしています。
ブロック・ストレージは、データを個別の固定サイズのデータ・ブロックに分割し、それぞれが固有 ID を取得します。ブロック・ストレージを使用することで、基礎となるストレージ・システムは、データがどこに格納されていてもそれを取得することができます。ブロック・ストレージは、データをストレージ環境から切り離し、ストレージ・エリア・ネットワークが、基盤となるオペレーティングシステムに関係なく、最も利便性の高い場所にデータを保存できるようにします。すなわち、ストレージ・システムが、クラウド・サービス・プロバイダ、Linux サーバー、Windows サーバーのハイブリッドであっても、SAN は必要なときに素早くデータを再構築して取り出すことができます。
ファイル・ストレージは、最も一般的なストレージ形式です。データは、断層化されたファイル・ディレクトリ内のフォルダの対話可能なファイルに保存されます。これは、直接接続型ストレージ(DAS)およびネットワーク接続型ストレージ(NAS)システムで使用されるストレージ形式です。ハードドライブ、ローカルコンピュータ、または会社のサーバーでホストされている共有ドライブ上のファイルにアクセスするたびに、ファイル・ストレージを処理していることになります。特定のデータへのファイルパスは長くて非効率的ですが、その代償としてユーザーの利便性が向上します。