オールフラッシュ・アレイ vs ハイブリッド・ストレージ・アレイ vs HDD アレイ
オールフラッシュ、ハイブリッド、従来型ストレージとある中で、どれを選ぶのが最適でしょうか。多くの企業はオンプレミス型のデータ・ストレージ・ソリューションを選択する際に、この問題に直面します。速度、性能、信頼性などの要因は、選択の基準の一部です。導入や保守の容易さ、セキュリティも重要です。
一般的には、オールフラッシュ・アレイがもっとも速く、高い性能を備えていると考えられています。次はハイブリッド・アレイです。同じストレージ・アレイ内で、フラッシュと HDD を組み合わせて使用します。オールフラッシュ・アレイに比べると速度は劣りますが、高い性能を要求しない場合は、安価な HDD ラックに容量を追加していくことも考えられます。そして、この中で最も低速なのは、従来型のアレイです。
ピュア・ストレージのオールフラッシュ・アレイが選ばれる理由
近代的なデータ・センターでは、性能と容量のニーズに対するソリューションとしてオールフラッシュ・アレイが検討されていますが、どのフラッシュ・アレイでも良いというわけではありません。初めから明確な目的のもとに設計されたアレイと、後付けで改良を加えたアレイでは、大きな違いがあります。オールフラッシュの技術と数十年前のハードディスクベースのアーキテクチャの組み合わせでは、最良のROIを得ることはできず、性能、信頼性、シンプルさにおいて欠点が露呈してしまいます。
ピュア・ストレージのFlashArrayは、ステートレス・アーキテクチャと柔軟なメタデータにより、フラッシュ・メモリと優れたコンピューティング性能の両方の利点を無停止で提供してきた実績があります。ピュア・ストレージが提供するソリューションのシンプルさと俊敏性は、後付けで改良を加えたフラッシュベース・システムの制約や、従来のストレージ・ポートフォリオの複雑さを排除します。
オールフラッシュ・アレイのユースケース
エンタープライズ層のストレージ階層におけるオールフラッシュ・アレイの位置 SDD は HDDに比べて高コストであることから、オールフラッシュ・アレイは長い間、ティア 0 およびティア 1 アプリケーション向けのプレミアム SAN ソリューションとして扱われてきました。しかし、現在はムーアの法則のとおり、フラッシュ・アレイのコストが減少し、上位のストレージ層に位置付けられています。FlashArray//Cは、ティア 2 ストレージ・アプリケーションを対象としたハイブリッド・ストレージ・アレイに対して競争力があるコストで設計された初めてのオールフラッシュ SANです。
オールフラッシュ・アレイのストレージ層とユースケースには、次のようなものがあります。
- ティア 0:最高レベルの性能のティア(最大 IOPS/$)。金融取引、e コマースアプリ、高性能を必要とするアプリケーション向けのブロック・ストレージ・ソリューションを対象とします。
- ティア 1:2 番目に高い性能のティア(IOPS/$ と容量のバランス重視)。業務処理、データ分析、データ・マイニングなどを対象とします。
- ティア 2:高い性能を必要としないティア(容量重視)。メール、ファイル、印刷、データ・バックアップ、アーカイブなどを対象とします。
ピュア・ストレージが提供するオールフラッシュ・エンタープライズ・ストレージ・アレイ
フラッシュ・メモリは、データ・センターのエンタープライズ・ストレージに変革をもたらしました。フラッシュベースのエンタープライズ・ストレージは、ディスクベースのストレージよりも高性能、高効率、高信頼性を実現しています。
ピュア・ストレージは、ティア 0、ティア 1、ティア 2 のストレージのニーズに対応するために、2 種類のオールフラッシュ・アレイを提供しています。
- FlashArray//X:性能が最適化された、オールフラッシュのエンドツーエンドの NVMe および NVMe ストレージ・アレイです。ティア 0 およびティア 1 アプリケーションにブロック・ストレージを提供するように設計されています。
- FlashArray//C:ティア 2 アプリケーション向けに容量が最適化されたオールフラッシュ NVMe ストレージ・アレイです。
これらのオールフラッシュアレイ(AFA)は、クラウドライクなアプリケーション統合と優れた俊敏性によってストレージの概念を変え、ITとビジネスの変革を促進させます。ピュア・ストレージは、最新の ガートナー「マジック・クアドラント」および「クリティカル・ケイパビリティ」レポートにおいて、ソリッド・ステート・アレイ(SSA)部門のリーダーに位置付けられています。