2024 年 7 月 31 日
世界で最も先進的なデータ・ストレージ・テクノロジーとサービスを提供する IT のパイオニアであるピュア・ストレージ(NYSE: PSTG)は、Dimensional Research 社との共同調査の結果をまとめたレポートを発表しました。本レポートは、アプリケーションの提供を迅速化し、イノベーションを促進するクラウドネイティブなプラットフォームの導入の急速な進行について、詳しく述べています。
今回発表されたレポート「The Voice of Kubernetes Experts Report 2024: The Data Trends Driving the Future of the Enterprise」(Kubernetes エキスパート・レポート 2024:企業の未来を牽引するデータの新潮流)では、クラウドネイティブな環境における優先事項とトレンドに関する調査結果を解説しています。内容には、モダンな仮想化技術、Kubernetes を使用したクラウドネイティブなデータベースおよび AI と機械学習(ML)の導入状況、重要度が高まるプラットフォーム・エンジニアリングの役割などが含まれます。さらに、Kubernetes の利用拡大をめざす企業の指針となる、先進的なプラットフォームのリーダーによる実証済みのベスト・プラクティスが紹介されています。
調査のハイライト
本調査は、Kubernetes 環境のデータサービス管理において 4 年以上の直接的な経験を持つ 527 名の IT プロフェッショナルを対象に実施されました。(1) 本レポートには、プラットフォームに関する高度で豊富な実務経験に裏付けられた知見が示されています。調査結果のハイライトは次のとおりです。
- 新しいアプリケーションのほとんどが、クラウドネイティブなプラットフォームで構築される:回答者の 80% が、今後 5 年間で、新しいアプリケーションの全てまたはほとんどをクラウドネイティブなプラットフォームで構築するようになると回答。クラウドネイティブなテクノロジーの利用に関しては、ハイブリッド・クラウド環境でのスムーズなデプロイメントを可能にする柔軟性が重視されており、回答者の 86% が、パブリック/プライベート・クラウドを併用するハイブリッド・クラウド環境でクラウドネイティブなテクノロジーを活用していると回答。
- 従来の VM インフラは転換期を迎えている:半数以上(58%)の組織が、VM ワークロードの一部を Kubernetes に移行する予定であると回答。そのうちの 65% が、今後 2 年以内に移行する予定であると回答。
- Kubernetes 上のデータがアプリケーションの提供を迅速化する:回答者のほぼ全員(98%)が、クラウドネイティブなプラットフォームでデータ集約型ワークロードを実行しており、データベース(72%)、分析(67%)、AI/ML ワークロード(54%)などの重要なアプリケーションを Kubernetes 上で構築していると回答。
- クラウドネイティブ化の成功には、プラットフォーム・エンジニアリングが不可欠である:回答者の 96% は、プラットフォーム・エンジニアリング部門を既に設置し、アプリケーションの拡張性と柔軟性の向上を図っていると回答。また、経営幹部が、プラットフォーム・エンジニアリング部門の業務を支援するためのトレーニングの実施(63%)、コンサルタントの起用(60%)、優れたエンジニアの採用(52%)に前向きであることが明らかになった。
業界における意義
クラウドネイティブなプラットフォームの重要度が高まっている背景には、企業における大規模なアプリケーションの構想や開発、デプロイメント手法の根本的な転換があります。クラウドネイティブなプラットフォームの利点に気づいた企業は、VM をクラウドネイティブなプラットフォームに移行し、拡張性・柔軟性の向上、運用の簡素化、さらに、包括的なコスト削減を図っています。
このような変革のなか、Kubernetes は、直近の 10 年間で、新興テクノロジーからモダン・アプリケーションの基盤へと進化しました。リアルタイム分析や AI、ML、データベースなど、データ集約的なワークロードをサポートし、エンタープライズにおけるイノベーションの促進に貢献しています。また、この変革に伴ってプラットフォーム・エンジニアリングの役割が拡大し、コンテナ環境におけるアプリケーションの開発、デプロイメント、運用の効率化を可能にするためのインフラの運用管理において欠かせない存在となっています。
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