2024 年 5 月 17 日
世界で最も先進的なデータ・ストレージ・テクノロジーとサービスを提供する IT のパイオニアであるピュア・ストレージ(NYSE: PSTG)と、オープンソース・ソリューションのプロバイダとして世界をリードする Red Hat は、米国時間 5 月 6 日、Red Hat OpenShift 上での Portworx by Pure Storage の最適化のためのソリューションを発表しました。このソリューションによって、エンタープライズにおける合理的な統合および、最新の仮想化戦略のシームレスな導入が可能になります。
ピュア・ストレージと Red Hat は、モダン・アプリケーションの導入、拡張、管理をサポートする単一のプラットフォームと、仮想マシン(VM)とコンテナの両方をサポートする単一のコントロール・プレーンを通じて、一貫性のある柔軟なデータ・エクスペリエンスを提供し、お客さまの市場投入の迅速化を支援します。
業界における意義
アプリケーションをコンテナに移行し、デプロイメントの迅速化と拡張性の確保を図るエンタープライズ企業が増えています。一方で、VM で実行する従来型アプリケーションによる膨大なフットプリントに多額の投資を続ける企業も依然として多く存在します。VM とコンテナをベースとする複数のプラットフォームの管理には、面倒な作業が伴い、コストもかかります。また、最新のフレームワークとの互換性を確保するには、VM ベースのアプリケーションの再設計が必要となり、問題がさらに拡大します。このことは、開発の遅延や運用の複雑化を招き、さらにはデータの可視性を阻害する要因となり得ます。最近の調査(1)によると、データ管理関係者の 81% が、既存の VM ワークロードのモダナイズ、またはクラウドネイティブへの移行を計画しており、79% が、これらの計画を推進する主な目的として「運用の簡素化」を挙げています。
Portworx by Pure Storage と Red Hat OpenShift は、Red Hat OpenShift Virtualization を通じてコンテナと VM の両方をサポートし、大規模なアプリケーション環境のエンドツーエンドのモダナイズを容易にします。この連携が可能にする最適化により、エンタープライズ企業においては、仮想化された従来のアプリケーションとコンテナ化された最新のアプリケーションを並行して実行できるようになり、結果として、運用の効率化、コストの削減、アプリケーション開発プロセス全体の統合が可能になります。
注目ポイント
Portworx は、Red Hat OpenShift のユーザー企業にエンタープライズグレードのデータ管理機能を提供し、VM の Red Hat OpenShift への移行および、開発者のためのセルフサービス・ポータルをサポートします。開発者は、ストレージ、データ、アプリケーション・ライフサイクル管理を統合的にサポートする単一のセルフサービス・ポータルを介して、アプリケーションの構築、テスト、デプロイメントを行うことができます。主なメリットは次のとおりです。
- 運用効率の向上による市場投入の迅速化:開発チームがセルフサービスによって VM を迅速に移行し、VM 上でクラウドネイティブな運用・開発を行うことで、本番稼働までの時間を短縮し、価値創出を加速できます。さらに、Portworx と Red Hat は、立ち上げと Day 2 オペレーションを効率化する、費用対効果の高いオプションを提供します。結果として、インフラ、ライセンス、サブスクリプションを含め、他の選択肢と比較して 63% のコスト削減が見込まれます。
- 開発・管理の簡素化と統一化:Portworx と Red Hat は、一元化されたビューと、一貫性のあるストレージ、データ、アプリケーション管理ツールにより、VM とコンテナの管理をシンプルにします。その結果、仮想化管理者とプラットフォーム・エンジニアリング・チームの連携が強化されます。
- 場所を問わず VM とコンテナをデプロイできる柔軟性:Portworx を Red Hat OpenShift と統合することで、最新のストレージ、データ、アプリケーション管理のメリットを活用し、VM ベースのアプリケーションをモダナイズできます。さらに、オンプレミス、クラウド、ハイブリッド/マルチクラウドなど、インフラの種類を問わず、VM とコンテナ化されたアプリケーションの柔軟なデプロイメントと、ストレージおよびデータ・サービスの一貫性の維持が可能になります。
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