Portworx Data Services
複数の異なる種類のデータ・サービスやデータベースの使用は、管理を複雑にします。デプロイメントや運用に関わる DevOps チームの負荷が増大し、結果として、顧客のための新機能の迅速な提供を阻害することになります。Portworx Data Servicesは、Kubernetes Database-as-a-Service(サービスとしての Kubernetes データベース)プラットフォームとして、デプロイメント、Day 2 オペレーション、保護を効率よく実現します。あらゆるデータ・サービスにおいてワンクリックで利用可能で、ロックインはなく、個々の機能ごとの専門家を雇う必要もありません。
Portworx Data Services が一般提供されたことで、開発者に以下のようなメリットをもたらします。
- 主要なデータベースのサポート:Cassandra、Kafka、PostgreSQL、RabbitMQ、Redis、Zookeeper などの主要なデータ・サービスをワンクリックでデプロイできます。単一のプラットフォームでの即座の利用が可能です。今後も、サポート対象のサービスを増やしていく予定です。Portworx Data Services は、1 つの API でこれら全てのデータベースの操作を可能にし、1 つのソリューションでエンタープライズ・グレードのサポートを提供します。
- 消費ベースの価格設定:利用したデータ・サービスに対してのみ料金が発生します。Portworx Data Services は、従量課金モデル、または、予め購入した時間を消費するモデルの利用が可能です。
Portworx Enterprise
エンタープライズ企業やサービス・プロバイダは、オンプレミス、クラウド、エッジなど、さまざまな環境のコンテナ化されたアプリケーションを、Kubernetesで統合的に運用管理する傾向にあります。これらの顧客は、新しいワークロードに拡張し、Kubernetes の実稼働環境でより優れたパフォーマンスと効率を実現することも求めています。次世代版 Portworx Enterprise は、本番環境の Kubernetes での多様なワークロードの実行、開発者の俊敏性の向上、アプリケーション性能の最大化、フェイルオーバー時間の短縮などを含む、新たなユースケースを可能にします。
Portworx Enterprise がサポートする新たなユースケースと機能は次のとおりです。
- アプリケーション の I/O を制御するマルチテナント型の Platform-as-a-Service:インフラの最大限の活用、アプリケーション/テナントごとの IOPS と帯域幅のリソース制御、プラットフォームのサービスとしての環境を効率的に拡張できます。
- 5G/エッジ、IPv6 への対応:5G/エッジ環境におけるKubernetesアプリケーションのデプロイメント、エンドツーエンドのIPv6サポート、エッジ・ストレージへのアクセスを可能にします。
- Kubernetes 仮想化による従来型アプリケーションのリフト&シフト:Kubernetes で管理するプラットフォームでの KubeVirt/Openshift の仮想化において、エンドツーエンドのサポートを提供します。
- オブジェクト・ストア・サービスによる統合ストレージ・オーバーレイ:ファイル、ブロック、オブジェクトのストア・サービス機能を備えた統合ストレージ・オーバーレイ・ソリューションを利用できます。
- PX-Fast による高性能ストレージ・バックエンドのホット・データ層:Portworx Enterprise のメリットを損なわず、NVMe を含むあらゆる高性能ストレージ・バックエンド・インフラの高 IOPS と低レイテンシを実現します。
Portworx Backup as-a-Service:
データ保護に関する調査レポート「Global Data Protection Index 2021」によれば、82% の組織が現行のデータ保護ソリューションはビジネスにおける将来的な課題に対応できないことを懸念しており、67%の組織がクラウドネイティブなアプリケーションに適したデータ保護ソリューションの特定に苦心しています。また、多くのお客様が、バックアップとディザスタ・リカバリの統合ソリューションが as-a-Service で(サービスとして)提供されることを望んでいます。PX-Backup-as-a-Serviceは、PX-Backupの充実した機能を全てサービスとして利用可能にし、Kubernetes におけるデータ保護の Day 0 および Day 2 オペレーションをシンプルにします。
一般提供を開始した PX-Backup-as-a-Service は、AWS EKS クラスタの自動検出、役割ベースのアクセス制御(RBAC)、マルチテナンシーの各機能を備えており、お客様は数クリックで容易にクラウドネイティブ・アプリケーションの保護を開始できます。
次世代版 Portworx Enterprise の一般提供は、2022 年後半を予定しています。
関連資料
ブログ:General availability of Portworx Data Services(Portworx Data Services の一般提供開始について)
ブログ:New Use Cases of Portworx Kubernetes Data Management(Portworx Kubernetes データ管理の新しいユースケース)
ブログ:Fast and Simple Data Protection with Portworx Backup-as-a-Service(Portworx Backup as-a-Service による高速でシンプルなデータ保護)