2024 年 1 月 10 日
世界で最も先進的なデータ・ストレージ・テクノロジーを提供する IT のパイオニアであるピュア・ストレージ(NYSE: PSTG)は本日、2024 年の展望を発表しました。2023 年を象徴する 2 つのテーマ「AI」 と「サステナビリティ」は、2024 年も引き続き、アジア太平洋・日本地域におけるテクノロジー導入と人材育成の変化を促進させるものとなるでしょう。政治・社会・経済の不透明な情勢が続くであろう 2024 年、企業はテクノロジー投資に関して現実的な姿勢を維持し、AI の活用による業務改善および、企業のサステナビリティ目標の達成を引き続きめざしていくものと予測されます。
ピュア・ストレージの展望は、最近実施された委託調査の結果に基づいています。調査レポート「Drivers of Change: Meeting the Energy and Data Challenges of AI Adoption(変革の原動力: AI 導入に伴うエネルギーとデータの課題への対応)」では、AI の真の利活用の促進、エネルギー・コストの抑制を可能にするためには、データ・インフラの見直しが重要であることが明らかになっています(関連するプレスリリースはこちらをご覧ください)。
ピュア・ストレージ 2024 年の展望
AI がクラウド・コンピューティングに変革をもたらす
グラフィックス・プロセッシング・ユニット(GPU)クラウドなど、AI に特化したサービスを専門とする新世代のクラウド・プロバイダの登場によってクラウド・コンピューティングの分野に変革が起こり、IaaS ハイパースケーラの現状も大きく変化することが予測されます。
- 新種の IaaS ハイパースケーラは、GPU チップ・メーカーがクラウド・プロバイダからの需要拡大に対応するようになることで、急成長するでしょう。
- さらに、従来の IaaS ハイパースケーラが AI クラウド機能の獲得に動くため、M&A も活発化することになります。
2024 年はソブリン・クラウドが台頭する
データの使用や保存場所に関する規制が強化され、ソブリン・クラウドへのニーズが高まっています。この傾向は、セキュリティ要件の厳しい金融サービスなどの業界で顕著に見られます。さらに、生成 AI をはじめとする AI システムのトレーニングにおいては、データ主権の課題を解決しなければなりません。
- 2024 年には、データを自国の管轄内に保管して管理を強化することを求める行政規制が浸透し、ソブリン・クラウドが台頭するでしょう。
- オーストラリア、ニュージーランド、日本、インドネシアなどの国において、この傾向が高まっています。
2024 年、全社的なサステナビリティ目標の達成において、IT 部門の役割が拡大する
サステナビリティへの取り組みが強化されるにつれ、IT 部門は、企業のサステナビリティ目標を達成するためにますます重要な役割を担うことが求められます。IT 部門では従来、エネルギー効率に関しては、部門内での最適化のみが求められてきました。しかし現在では、IT 部門は、会社全体のエネルギー効率を改善する能力を有し、かつ、改善する義務を負うという認識が高まっています。
- サステナビリティ目標の達成における IT の役割拡大を受け、最高技術責任者(CTO)、最高デジタル責任者(CDO)、サステナビリティ責任者の間の協力関係が強化されるでしょう。
- 速やかな効果が期待できる IT 領域のひとつとして、ソフトウェアの標準化が挙げられます。エネルギーの 90% が非効率なソフトウェアによって浪費されているという分析もあります。
2024 年、AI 分野を中心に新たな人材不足が発生する
新しいテクノロジーが登場するたびに、その分野の人材やスキルのニーズが高まります。生成 AI も例外ではありません。人材争奪戦によって給与は上昇し、人材不足のために多くの AI プロジェクトが停滞するリスクが生じます。
- 生成 AI 以外にも、クラウド・コンピューティング、Kubernetes、データ・アーキテクチャ、サイバーセキュリティなど、現在注目されている分野においても人材不足が続くでしょう。
- 従来はテクノロジー主導型でなかった農林水産業などの業界でも、データ分析へのシフトが進むにつれて、このような人材争奪戦が起こることが予測されます。 IoT、データ分析、AI、環境テクノロジーの分野の専門知識・経験を持つ人材の需要が急激に高まるでしょう。
- このことは、AI の普及拡大の障壁となると考えられます。
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